鬼滅の刃<ねずこ>着物・帯の柄の名前や意味は?コーディネートや着方も徹底調査!

「鬼滅の刃」の登場人物『ねずこ』の着物・帯の柄の名前と意味についてお話しさせていただきます。ねずこのかわいい着物コーデやその着方についても調査しました。

今話題の『鬼滅の刃』

吾峠呼世晴さんの漫画作品で、「劇場版ー鬼滅の刃ー無限列車編」が爆発的なヒットを飛ばしています。

その「鬼滅の刃」に出てくるキャラクター「ねずこ」は、いつも決まった柄の着物と帯を身に着けています

その柄には、ちゃんと名前や意味があるのです。

また、黒色のはおりものや帯まわりの小物といったコーディネートに、普通の着物とはちょっと違った、スリットが入ったような着方も気になりますね。

そこで、こちらの記事では

  • ねずこの「着物」の柄の名前と意味
  • ねずこの「帯」の柄の名前と意味
  • ねずこの着物コーデ
  • ねずこの着物の着方

についてお話しさせていただきます。

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ねずこ(竈門禰豆子)とは?

「鬼滅の刃」のヒロイン、ねずこ(竈門禰豆子)は、主人公である竈門炭治郎の妹です。

ものがたり初登場時の年齢は12歳とまだ幼いながらも、弟妹たちの面倒をみる、しっかり者で家族思いの優しい少女です。

鬼に襲われたときに、傷口からその鬼の血が入り込んだために、ねずこ自身も鬼になってしまいます。

妹のねずこを人間に戻したいと強く願っている炭治郎とともに、鬼を討つための旅に出ます。

いつも着ているピンク色の着物は、ねずこのトレードマーク。

そのかわいらしい顔立ちによく合っていますよね。

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ねずこの「着物」の柄

<名前>

麻の葉の形を文様化した、六角形の菱形を結びつけたような幾何学模様は

「麻の葉(あさのは

といいます。

<意味>

麻の葉模様には「健やかな成長」「魔除け」の意味があります。

麻は成長が早く、まっすぐ長く伸びることから、❝ 子どもの健やかな成長を ❞との願いが込められています。また、虫がつかないことから ❝ 神聖な植物 ❞とされていて、魔除けの意味もあります。

炭治郎一家が鬼に襲われたときに、ひとりだけ生き延びられたのも、鬼の血を浴びてもほかの鬼のようにはならずにいられるのも、ねずこが着ていた着物の柄、「麻の葉」に込められた願いのおかげなのかもしれませんね。

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ねずこの「帯」の柄

<名前>

2色の正方形を互い違いに並べた格子柄は

「市松(いちまつ)」

といい、炭治郎の羽織の柄も、同じくこの市松です。

<意味>

市松模様には「子孫繫栄」の意味があります。

❝ 柄が途切れることなく続いている ❞ことから、こう意味づけられています。

「麻の葉」も「市松」も、江戸時代の歌舞伎役者がはいていた袴から庶民の間に流行したそう。

どちらの柄も、今現在着られている着物や帯、小物等にもよく見かける、伝統的だけどもお洒落で人気のある模様です。

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ねずこの着物コーデ

ねずこの着物コーディネートについて、詳しく見てみましょう。

<黒羽織>

ねずこは黒色の羽織を着ています。

羽織は着物の上に着る「上着」です。

もともとは男性用でしたが、今は男女ともに、防寒の目的、また、着物との重ね着コーディネイトを楽しむためによく着られます。

黒羽織といいますと、礼装用というイメージがありますが、特にそういった決まりはありません。

黒羽織はとてもお洒落で、着物を着るならひとつは持っていたいマストアイテム。

ねずこはピンク色の着物に赤い帯なので、これだけですとコーディネートが甘くなりすぎますが、黒羽織を羽織ることでグッと引き締まり、お洒落度が増しています。

ちなみに、作中には描かれていないようですが、羽織は「羽織紐」というのをつけて着ます。

<帯の種類と結び方>

ねずこの帯はどのようになっているのでしょうか。

いつも羽織を着ているので確認できませんが、帯まわりの小物を見てみると、「帯揚げ」と「帯締め」というのを使っています。

このふたつのアイテムを使った帯結びといいますと、袋帯名古屋帯などの幅30㎝ほどの帯を「お太鼓結び」にするといったものです。

2巻から登場する、鬼であり医者でもある「珠世」さんが、このお太鼓結びをしています。

今現在の和装スタイルとあまり変わりませんね。

袋帯はよそ行き用ですので、ねずこが使うとすれば、普段使い用の名古屋帯でしょう。

袋帯または名古屋帯と帯揚げ・帯締めは、お太鼓結びをするために考えられたもので、一般女性がこの結び方をするようになったのは明治後半だそうです。

鬼滅の刃の時代背景は大正時代ですので、その時代の流行と帯揚げと帯締めを使っていることから

ねずこは「名古屋帯」を「お太鼓結び」にしている

と推測しました。

鬼との対戦時には、ちょっと動きづらそうですが…。

<脚絆>

ねずこが脚につけているものは「脚絆(きゃはん)」です。

江戸時代に流行したというこの「脚絆」は、旅などで長距離を歩くとき、また、飛脚や大工といった職業のひとたちの足の保護のために使われていました。

現在でも、お祭りの衣装であったり、とび職などの作業服として、登山用の足カバー、また、雪の多い地域では靴に雪が入るのを防ぐためなど、実はいろいろなシーンで使われています。

軍隊でも戦前までは使われていたようです。

ねずこは、羽織と同じ黒色の脚絆をつけていますが、ねずこ以外のキャラクターも、それぞれ個性的な脚絆をつけていますね。

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ねずこの着物の着方

ねずこは、ちょっと変わった着物の着方をしていますよね。

普通、着物を着るときには、スリットが入ったようにはなりません。

江戸時代の女性の旅スタイルや、現在でも、履物としてブーツを合わせる場合などには、着物の丈を短く着付けますが、裾のラインはまっすぐです。裏地を見せたりもしません。

実際にねずこのように着物を着るのであれば、裾をクルクルと外側へ折り返し、縫いとめるといった感じでしょうが、見た目にはおかしいので、作品の中だけの着方なのでしょうね。

ただ、ねずこのように蹴り技を繰り出すには、スリットが入ったようにでもなっていなければ難しそうです…。

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「ねずこの着物・帯の柄の名前と意味」まとめ

  • ねずこの「着物」の柄の名前は「麻の葉」。「健やかな成長」と「魔除け」の意味がある。
  • ねずこの「帯」の柄の名前は「市松」。炭治郎の羽織の柄もこれで、「子孫繫栄」の意味がある。
  • ねずこの着物コーデは「黒羽織」にそれと色を揃えた「脚絆」。名古屋帯をお太鼓結びにしていると思われる。
  • ねずこのスリットが入ったような着物の着方は作品の中だけのもので、普通はこういった着方はしない。

鬼滅の刃「ねずこ」の着物・帯の柄の名前と意味、コーディネートと着方についてお話しさせていただきました。

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。

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