ハロウィンはお盆と同じ?それとも収穫祭?違いや由来についてご紹介します

ハロウィンはお盆と同じでしょうか。それとも収穫祭なのでしょうか。ハロウィンとお盆の違いや由来についてご紹介いたします。


秋のイベントと言えば、「ハロウィン」!。

年中行事として、楽しみにされているかたは多いですよね(*^^*)。

ところで、そもそもハロウィンにはどういった意味があるのでしょか。

ハロウィンにはお化けが出てくるけど、日本のお盆の行事とは違いがあるのかな?

それとも、ハロウィンにはカボチャを飾るから、収穫祭なのかな?

なんて、ハロウィンの由来については、よく分からなかったりしますよね(^^;

ぜひ、ハロウィンのイベントを楽しむ前に、ハロウィンに込められた意味をお知りになってください。

こちらの記事では、ハロウィンとお盆の違いやハロウィンは収穫祭なのか知りたい!と思われているかたの以下の疑問にお答えします☟。

  • ハロウィンの由来は何?
  • ハロウィンと日本のお盆との違いは何?
  • ハロウィンは収穫祭なの?
  • ハロウィンのお菓子とお盆のお供え物の違いは何?
  • ジャック・オー・ランタンとお盆の提灯の違いは何?

どうぞ、ハロウィンとお盆の違いや、ハロウィンは収穫祭なのかをお知りになる際のご参考になさってください(*^^*)。

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ハロウィンの由来はケルト人のサウィン祭

ハロウィンはケルト人の「サウィン祭」という祭礼が由来となっています。

ケルト人というのは、紀元前5世紀(日本では弥生時代頃)から、ヨーロッパの大半の地域に住んでいた、様々な人種からなる「ケルト語」を話す集団です。

広く繫栄していたケルト人は、歴史の流れの中でローマ人やゲルマン人などの支配を受けて同化されていきましたが、ケルト人の文化はヨーロッパに深く根付いています。

サウィンとは“夏の終わり”を意味しますが、ケルト人は10月31日を「夏の終わり」=「一年の終わり」とし、大晦日に当たるこの日にサウィン祭という祭礼を執り行っていました

サウィン祭では人間の生贄を神様に捧げるといったことをしていたようですが、後にキリスト教文化と融合し、それが移民によってアメリカに伝わったことで、現在のハロウィンのようなエンターテイメント性の高いイベントとなりました。

11月1日は「諸聖人の日(All Hallows)」というキリスト教の祭日ですが、サウィン祭はその前夜であることから「All Hallows’Eve」とされ、その言葉が変化して「Halloween」となったそうです。

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ハロウィンとお盆の違い

ケルトの信仰では、一年の終わりである10月31日には死者の霊がこの世に戻ってくる、と考えられていました。

これって、日本の「お盆」に似ていますよね(*^^*)。

ハロウィンとお盆は、死者の霊がこの世に戻ってくるという部分で似てはいますが、死者の霊に対する行いに違いがあります。

ハロウィンと日本のお盆との違いは、こういったところです☟。

  • ハロウィン⇒先祖の霊と一緒に悪霊もやって来ると考え、追い払う
  • 日本のお盆⇒先祖の霊を迎えて、おもてなしをする

ケルト人のサウィン祭は、悪霊を追い払うという宗教的な行事でした。

一方、日本のお盆は、先祖の霊をお迎えしてもてなすという、こちらも古くからある宗教行事です。

ケルト人の信仰と私たち日本人の信仰は、自然崇拝や多神教、死生観など、似た部分が多くありますが、ハロウィンとお盆では、死者の霊を追い返すかもてなすかというところに違いがあります

また、日本のお盆には、亡くなった人だけでなく、現在生きている人も大切にするというならわしがあります。

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ハロウィンは収穫祭でもある

ハロウィンの由来となったサウィン祭は、悪霊を追い払う宗教的な行事でありますが、同時に秋の収穫をお祝いする収穫祭でもあります

ケルト人にとって、10月31日は夏の終わり。そして、翌11月1日からは冬が始まります。

冬の到来を前に、その年に収穫できた自然の恵みに感謝をしていたのです。

農作物が収穫できたことへの感謝と、次の年の収穫への祈りを捧げる収穫祭は、ハロウィン以外にも世界各地で行われています。

日本においても、例えば、同じ秋の年中行事である「お月見」も、五穀豊穣のご利益があるとされている月の神様に感謝をする収穫祭であります。

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ハロウィンのお菓子とお盆のお供え物の違い

仮装をした子どもたちが「トリック・オア・トリート!」と言いながら近所の家にお菓子をもらい歩くハロウィンの風習は、1900年代に入ってからの比較的新しいものです。

これは、15世紀頃に行われていたキリスト教の「ソウリング」という、ハロウィンの期間に各家々をまわって死者に祈りを捧げる代わりに、死者へのお供え物である「ソウルケーキ」をもらうという行事がモデルになっていると言われています。

一方、お盆のお供え物は、「お下がり」として家族や親戚、友人みんなで分けて食べるのが、死者への供養になるとされています。

なので、「死者へのお供え物をみんなで分けて食べる」という行いには、ハロウィンもお盆も違いはないです(*^^*)。

ちなみに、「トリック・オア・トリート!」という言葉は子ども向けのイベント用にアレンジされたもので、「お菓子をくれないといたずらしちゃうよ!」といったニュアンスですが、本来は「Treat me or I’ll trick you」で、意味は「私をもてなしなさい。さもなくば、悪さをするぞ」です。

日本のお盆は、こちらから先祖の霊を迎え入れておもてなしをするのに対して、ハロウィンは向こうからやって来て自分をもてなせと言うところには違いがありますね(^^;

また、ハロウィンに仮装をするのもケルトのサウィン祭に由来していて、魔女やミイラなどの怖い仮装をすることで、やってきた悪霊を追い払う、または、仲間だと思わせ身を守るという意味があります。

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ジャック・オー・ランタンとお盆の提灯の違い

ケルトの文化では、人の頭部を崇拝したり、戦った相手の首を戦利品とする習慣があったそうで、野菜や果物は人の顔に見立てられたりもしたようです。

サウィン祭でも、悪霊を追い払うためにカブなどの野菜に恐ろしい顔を彫り、玄関や窓辺に飾ったということです。

また、ケルト人がいた国の一つであるアイルランドには、「ジャック・オー・ランタン」の民話があります。

ケチでずる賢いジャックという名の男が、酒代のために悪魔を騙したことで、死んだ後に天国にも地獄にも行けず、永遠とさまよい歩くことになったというお話です。

この時、悪魔から情けをかけられて渡された炎を、カブをくりぬいて作ったランタンの中に入れたものが、ジャック・オー・ランタンだということです。

ハロウィンが移民によってアメリカに伝えられた時に、カブはカボチャに置き代えられ、カボチャのジャック・オー・ランタンが広まることになりました。

日本のお盆でも提灯を飾りますが、お盆の提灯は先祖の霊が迷わず帰ってこられるように道しるべとして飾るものですので、サウィン祭で飾られていた悪霊を追い払うためのカブやアイルランド民話に出てくるジャック・オー・ランタンとは意味に違いがあります。

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『ハロウィンはお盆と同じ?それとも収穫祭?違いや由来』まとめ

ハロウィンはお盆と同じなのか、それとも収穫祭なのか。ハロウィンとお盆の違いや由来についてご紹介しました。

  • ハロウィンはケルト人の「サウィン祭」という祭礼が由来(ケルト人は10月31日を一年の終わりとし、この日には死者の霊がこの世に戻ってくると考えていた)
  • ハロウィンとお盆では、死者の霊を追い返すかもてなすかというところに違いがある
  • ハロウィンは秋の収穫祭でもある
  • ハロウィンのお菓子のモデルとなった「ソウルケーキ」もお盆のお供え物も、「死者へのお供え物をみんなで分けて食べる」という行いに違いはない
  • ハロウィンで飾られるカボチャは悪霊を追い払うため、お盆の提灯は先祖の霊が迷わず帰ってこられるように道しるべとして飾るもので、意味に違いがある。

ハロウィンとお盆の違いや、ハロウィンは収穫祭なのかをお知りになる際のご参考になりますと嬉しいです(*^^*)。

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。

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