
子どもの日の柏餅には、どういった意味があるのでしょうか。柏餅の由来や柏餅の葉っぱの理由も合わせてご紹介いたします。
子どもの日の行事食、「柏餅」。
毎年、子どもの日が近づいてくると、お店などでは柏餅をよく見かけますし、ほとんどのかたが一度は柏餅を食べたことがあるのではないでしょうか。
ところで、この柏餅。どうして子どもの日に食べられているのか、よく分からなかったりしますよね(^^;。。
柏餅に巻かれている葉っぱには、何か理由があるのかな?なんて気になったりもします。
柏餅を子どもの日に食べるのにはちゃんと意味がありますので、ぜひ、端午の節句を機に、柏餅の由来や柏餅の葉っぱの理由も合わせてお知りになってください。
こちらの記事では、子どもの日の柏餅の意味や由来、柏餅の葉っぱの理由が知りたい!と思われているかたの以下の疑問にお答えします☟。
どうぞ、子どもの日の柏餅の意味や由来、柏餅の葉っぱの理由を知る際のご参考になさってください(*^^*)。
子どもの日に柏餅を食べる意味

上新粉と水を混ぜ合わせ、蒸して平たくした生地であんこを包んで「柏の葉っぱ」で巻いたものを、「柏餅」と言います。
柏餅は、子どもの日の行事食です。
柏餅の中に入れるあんこには、粒あんやこしあんの他、みそあんなどもあるそうです(*^^*)。
そして、子どもの日に柏餅を食べる意味には、この「柏の葉っぱ」が関係しています。
・柏餅の葉っぱの理由ー柏の葉は「子孫繫栄」を意味する縁起物
柏餅に柏の葉っぱが巻かれている理由は、柏の葉が「子孫繫栄」を意味する縁起物だからです。
柏の葉っぱは秋には枯れますが、春に新しい芽が出るまで落ちません。
そのため、柏の葉っぱは、「親から子へと代が途切れない=子孫繫栄」を意味する縁起の良いものとされています。
古来より神聖な木とされてきた「柏」。
もともと神事には餅をお供えしていましたが、男の子の健やかな成長を願う日である「端午の節句」に食べる餅には、その意味にふさわしく柏の葉っぱが巻かれています。
*「端午の節句」は、1948年(昭和23年)に「こどもの日」として国民の祝日に制定されました。
また、子孫繫栄という意味の他にも、殺菌作用や保湿作用、香りづけ、食材同士のくっつき防止の目的で、柏餅には柏の葉っぱが巻かれています。
・柏餅の葉っぱは食べない
柏餅の葉っぱは食用目的では使われていませんので、食べることはしません。
柏の葉っぱは丈夫で、さらに、殺菌作用のある香り成分も含まれているために、昔は食器や保存の目的で使われていました。
柏餅の葉っぱは食べても害はないとされていますが、その独特の苦みや筋っぽい食感は、一緒に口にすると柏餅の美味しさを悪くしてしまいます。
子どもの日に柏餅を食べるようになった由来

もともと宮中行事であった「端午の節句」は、「菖蒲」を用いて邪気祓いをするというものでした。
それが武士の時代になると、「菖蒲」と「尚武」の音が通じるということで武家が重んじる日へと変わり、男の子の成長を願う行事となりました。
柏餅が食べられるようになったのは、江戸幕府が5月5日の端午を重要な式日と定めた頃からだそうです。
幕府の首都であった江戸では、端午の節句に柏餅を食べるという風習が定着し、「参勤交代」によって各地に広まったようです。
粽(ちまき)も子どもの日の行事食

子どもの日の行事食として、柏餅ともう一つ、「粽(ちまき)」があります。
実は、粽の存在の方が柏餅よりも古く、奈良時代に端午の節句の風習の一つとして中国から日本に伝わりました。
粽は中国の故事に由来する食べ物です。
紀元前の中国でのこと。国王に仕える「屈原」という優れた政治家が陰謀により失脚し、川に身投げしたのを人々が惜しんで用意した供物が「粽」です。
屈原が身投げをしたのが五月五日のことで、端午の節句は、この中国の故事が起源とされています。
ちなみに、端午の節句で食べられる粽は笹の葉で包まれた細長いお団子。おこわの中華ちまきとは別のものです。
端午の節句で食べられる粽は、当時、都のあった近畿地方を中心に広まりましたが、東日本や北日本では定着せず、のちに柏餅が食べられるようになりました。
『子どもの日の柏餅ー意味や由来は?葉っぱの理由』まとめ
子どもの日の柏餅にはどういった意味があるのか、柏餅の由来や柏餅の葉っぱの理由も合わせてご紹介しました。
子どもの日の柏餅の意味や由来、柏餅の葉っぱの理由を知る際のご参考になりますと嬉しいです(*^^*)。
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最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。