十三夜のお月見の食べ物は何なのでしょうか。十三夜のお月見の行事食やお供え物についてご紹介いたします。
樋口一葉の小説など、作品のタイトルにも使われている「十三夜」。
十三夜は「後の月(のちのつき)」と呼ばれ、十五夜と同じくお月見をします。
ですが、十三夜の名前を聞いたことはあったとしても、十三夜のお月見の食べ物やお供え物が何か、よく分からなかったりしますよね。。
どうぞ、十三夜のお月見を楽しむために、十三夜の行事食やお供え物をお知りになってください(*^^*)。
こちらの記事では、十三夜の食べ物やお供え物が何か知りたい!と思われているかたの以下の疑問にお答えします☟。
十三夜のお月見の食べ物やお供え物をお知りになる際のご参考になりますと嬉しいです(*^^*)。
十三夜の食べ物は「栗と大豆」
お月見の食べ物と言いますと、「お月見団子」ですよね(*^^*)。
十三夜の食べ物は、お月見団子のほかにはどういったものがあるのでしょうか。
十三夜の「別名」を知ることで、十三夜の食べ物が分かります。
十三夜の別名は「栗名月」「豆目月」
栗や大豆の収穫時期にある十三夜は、その食べ物の収穫に感謝をして、別名を「栗名月」「豆名月」と呼びます。
ですので、十三夜の食べ物は「栗と大豆」です。
(ちなみに、十五夜の別名は「芋名月」。芋とは里芋のことを指します)
また、十三夜には、栗や大豆のほかにも、この時期に収穫できる野菜や果物をいただくと良いです。
十三夜の時期に収穫できる野菜や果物
十三夜の時期に収穫できる野菜や果物にはこういったものがあります☟。
そして、十三夜にお供えした食べ物は、月の神様に感謝をしてから、調理などをしておいしくいただきましょう!
お月見でお供えした食べ物を食べることで、月の神様の力を分けてもらえると言われています(*^^*)。
十三夜の時期が旬の食べ物の調理法には定番の「炊き込みご飯」や「煮物」、「汁物」などがありますね。
また、月やお月見団子に見立てて卵を使ったり、おにぎりやつくねなどを丸く形つくったりするのも、十三夜のお月見の食べ物として良いと思います。
十三夜のお供え物
十三夜も十五夜と同様に、お供え物をして、きれいな月を眺めながら食べ物への感謝と健康を願います。
十三夜のお供え物にはこういったものがあります☟。
【お月見団子】
お月見団子をお供えする習慣は江戸時代から始まったもので、お米の粉で月に見立てた丸いお団子を作るようになったそうです。お月見団子を高く積むのは、豊作への祈りと感謝の気持ちを月まで届かせたいという思いの表れです。
【ススキ】
ススキをお供えするのには、「神様を呼ぶ依り代である稲穂の代わり」と「魔除け」の二つの意味があります。
【栗や大豆】
「栗名月」「豆名月」の十三夜には栗や大豆をお供えします。
栗や大豆のほか、十三夜の時期に収穫できる野菜や果物もお月見団子やススキと一緒にお供えします。
それぞれにお供えの仕方がありますので、詳しくご説明します☟。
十三夜のお月見団子の数と並べ方
十三夜のお月見団子の数は13個、または3個です。
並べ方は、下段に3×3の9個を、上段に2×2の4個を積みます。
十三夜のお月見団子の数と並べ方については、こちら☟の記事で詳しくご紹介しています。
十三夜のお月見団子は「三方」という台の付いた器に乗せるのが正式です。
三方は100均でも買えますし、お皿などを使って代用することもできますので、ぜひ、十三夜のお月見団子を素敵に飾ってください(*^^*)。
お月見団子を乗せる台「三方」については、こちら☟の記事で詳しくご紹介しています。
ススキの飾り方
ススキは、正式には「瓶子」に挿しますが、自由に飾って大丈夫です(*^^*)。
3本や5本といった奇数が良く、秋の七草などを一緒に飾るもの素敵です。
お月見のお供え物の配置
お月見団子とススキと栗、大豆などの野菜や果物を一緒に飾るときには、配置が決まっています。
月から見て左側にススキや野菜を、右側にお月見団子を配置します。
ススキの飾り方やお月見のお供え物の配置については、こちら☟の記事で詳しくご紹介しています。
お月見の意味は「収穫祭」
お月見の意味は、本来は「収穫祭」。
豊作への祈りと感謝の気持ちを月の神様に捧げる行事です。
十三夜と十五夜の違い
十三夜と十五夜の違いは、このようになっています☟。
十三夜 | 十五夜 | |
日にち | 旧暦9月13日 | 旧暦8月15日 |
由来 | 宇多天皇もしくは醍醐天皇がルーツと言われている | 中国から入ってきた風習が収穫祭と結びついた |
十五夜のお月見は、もともとは中国から入ってきた風習で、最初はただ美しい月を鑑賞するといった上流社会の間の催しでしたが、江戸時代には庶民の間にも広がり、この時期に収穫できる食べ物に感謝する収穫祭と結び付きました。
一方、十三夜は日本で生まれた月見のならわしで、宇多天皇が9月13日を名月の夜と定めたからとか、醍醐天皇が9月13日に月見の宴をしたから、などと言われています。
旧暦では7・8・9月を秋としていて、この時期の月は、地表からの高さが大気に邪魔されない、加えて、見やすい位置にあり、空気も乾燥しているため、一年で最もきれいに見えるのです。
「二夜の月」「片見月」とは
「十五夜」と「十三夜」に見られる月、この二つを合わせて「二夜の月(ふたよのつき)」と言います。
どちらか片方の月しか見ないことを「片見月」または「片月見」と言い、縁起が悪いものとされています。
それだけでなく、十三夜にはロマンチックな意味もあって、「十五夜のあとの十三夜も一緒に過ごそう」という男女の恋のイベントだったとも言われているそうですよ(*^^*)。
2024年の十三夜は「10月15日」
2024年のお月見日程です☟。
十五夜にお月見をされたかたも、できなかったかたも、十三夜のお月見を楽しみましょう(*^^*)。
『十三夜の食べ物は?行事食は何?お月見のお供え物』まとめ
十三夜のお月見の食べ物やお供え物についてご紹介しました。
どうぞ、十三夜のお月見の食べ物やお供え物をお知りになる際のご参考になさってください(*^^*)。
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最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。