父から譲り受けた古い一眼レフカメラを首から下げ、着物を着て大通公園をのんびりお散歩。私の住むまち札幌市を代表するスポット「大通公園」の今の様子を、その日撮影してきた写真とともにお伝えできれば…と思います。
カメラ
本当はこのカメラを譲り受けたのは主人なのですが、長男の部活でバレーボールに打ち込んでいる様子を撮影しているうちに一眼レフカメラの魅力にとりつかれ、今は私が愛用しています。使い始めてから1年ほど経っているとは言え、勉強不足で知識もテクニックも持ち合わせていませんが、オートモードには頼らず、このカメラを使っての撮影を楽しんでいます。私のブログの記事の中で「大通公園のお散歩」に使っている写真は、すべてこのカメラで撮影したものになります。不出来なものばかりとは思いますが、どうかご容赦ください。
本日のお着物
新しい年になって一番最初の『大通公園のお散歩』で着る着物には、こちらの白大島を選びました。黒地に七宝柄の名古屋帯を合わせ、着物と帯はモノトーンの配色に。帯揚げと帯締めには紫系のきれい色を持ってきて差し色にしました。ツートーンの丸ぐけの帯締めはメルカリで購入したハンドメイド作品です。
白大島を着る時に必ずと言ってよいほど合わせるこちらの黒地の半えりは、大人可愛いピンク色の刺繡糸で大きな花の絵がほどこされています。
この冬新調した防寒草履は、北海道の老舗呉服店「和らいふ」さんの催事に出店されていた「堀越」さんという履物屋さんで、たくさんある台と鼻緒の中から自分の好きなものを選んで誂えていただきました。白い型押しデザインの台にはレースで同じ白色の鼻緒を組み合わせてみました。前坪の藤色がポイントになっていて、とても気に入っています。
この日の最高気温は1℃。マイナスが付かないだけ良かったのですが、外を歩いていると指先がどんどん冷たくなるのを感じました。下着には「ユニクロ」の長袖インナーを2枚重ねにして、さらにヒートテックのレギンスも履きました。ウールのコートに大判ストールでしっかりと防寒しました。
今の大通公園の様子
今の大通公園の様子をこの日撮りためたスナップショットと一緒に見ていきましょう。今回は東西に長く延びる大通公園の「さっぽろテレビ塔」とは真反対、西13丁目にあります「札幌市資料館」に来てみました。
札幌市資料館
7月のお散歩で西12丁目エリア一体に広がるバラ園「サンクガーデン」に来たときから気になっていた「札幌市資料館」。そのときは建物を遠目に見ただけでしたので、実際にこちらを訪れるのは初めてです。
外観
後に出てきますが、外壁は「札幌軟石」という石材で作られた雰囲気のある建物です。緑の生い茂る頃も周りに植えられた木々と合わさってきれいな景観でしたが、雪の中にたたずむ姿も素敵です。
入り口、正面。「目隠しをされた人の顔」に「天秤」に「剣」、そして「札榥控訴院」の文字が見えます。
エントランス
入り口の扉を開けて中に入ると広がるエントランスは、こちらも石造りで素敵なデザインです。そして、さらに扉が続きます。
中央の扉の横にあったパネル。「札幌市資料館」はもともとは「札幌控訴院」として建てられたものだったのですね。昭和48年までは実際に裁判所として使われていたということです。先ほどの「目隠しをされた人」は法の女神「テミス」であったようです。建物の構造や材質についても説明書きがあります。
扉を挟んだお隣には「法の女神像」が。こちらのテミスは目隠しはされていませんね…。
らせん階段
中に入ると、すぐ目の前にらせん階段が現れました。高い天井にステンドグラスの窓が素敵です。まずは2階に上がってみることにします。
2F 大通交通ギャラリー
らせん階段を上がりきると正面には「大通交通ギャラリー」が。こちらは応接室であった部屋が展望室として開放されていて、奥の窓からはテレビ塔まで大通公園をまっすぐに見渡せます。
部屋の中には控訴院時代からの資料館の写真がずらっと展示されていました。
1F 刑事法廷展示室
1階に降りると見つけた「刑事法廷」と札のかかった部屋。
部屋の中は控訴院時代の法廷が再現されていました。奥まで入っても良いということでしたので…。
被告人席に立ってみました。テレビでよく見るような…。まさか、こんな光景が見られるとは、ちょっと複雑な感覚です。
被告人席の正面の壁には鏡が。自分の気持ちには噓はつけない、ということでしょうか…。
こちらの部屋の窓からは先ほどのらせん階段のあった場所が見えます。ちょうどカーブしている部分です。
1F まちの歴史展示室
刑事法廷展示室の向かい側には「まちの歴史展示室」がありました。資料館の模型が展示されていましたので、見ることのできない建物の裏側を撮影してみました。中央の円柱状の部分が先ほどの刑事法廷展示室の窓からも見えた、らせん階段ですね。ステンドグラスの窓が階段状に配置されています。
資料館の外壁に使われている「札幌軟石」の実物も展示されていました。他にも鉄道や市電が導入された経緯など、札幌の街づくりの歴史がパネルや映像で紹介されていましたが、「大通公園物語」という大通公園の歴史についてのパネル展示は、昨年の4月から毎月大通公園を撮影してきた私にとっては特に興味深いものでありました。
今月の一枚
「札幌市資料館」は東西に長く延びる大通公園の西端に位置し、反対端にある「さっぽろテレビ塔」とは向かい合ったかたちです。『大通公園のお散歩』を始めたおかげでその存在を知り、今回初めて訪れることができました。今月の一枚は、その「札幌市資料館」の展望室の窓からテレビ塔まで大通公園をまっすぐに眺めることのできる風景を撮影した、こちらの写真にしたいと思います。
おわりに…
この日訪れた大通公園では、来月に開催される「さっぽろ雪まつり」のための準備がもう始まっていて、足場がいくつも作られていたり、重機が忙しく動いたりしていました。2月も気温の低い日が続きそうですが、寒さに負けず、来月のお散歩も楽しみたいと思います。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。どうぞ、皆さまも素敵な着物ライフをお過ごしください。。
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