子どもの卒業式や入学式で母親が着物を着るときの羽織ものは、どのようなものが良いでしょうか。また、羽織なしでも良いのでしょうか。卒業式や入学式にふさわしい着物の羽織ものをご紹介いたします。
こんにちは。
『ユウミ キモノブログ』管理人の
ユウミと申します。
お子さまの卒業式や入学式で着物を着られるかたは多いと思いますが、着物の羽織もので悩まれていませんか?
着物一式はそろっていても、着物の羽織ものって後回しにしてしまいがちですよね(^^;
着物の羽織ものの種類や、卒業式・入学式の着物にふさわしい羽織ものを知って、お子さまの卒業式や入学式で着物を着るときの羽織もので困らないようにしましょう(*^^*)。
こちらの記事では、子どもの卒業式や入学式で母親が着物を着るときの羽織ものは何が良いか知りたい!と思われているかたの以下の疑問にお答えします☟。
お子さまの卒業式や入学式で着る着物の羽織ものでお悩みの際のご参考になりますと嬉しいです。
☟「袖だたみ」ができると、着物の羽織ものを脱ぐときのしぐさが上品ですので、ぜひチェックしてみてください(*^^*)。
着物の羽織ものにはどんな種類がある?
子どもの卒業式や入学式で母親が着る着物は、「訪問着」「付け下げ」「色無地」といったものに袋帯を合わせたセミフォーマルの装いがふさわしいです。
そして、着物の羽織ものの種類には次のようなものがあります☟。
「道行」が礼装用の羽織もので、「道中着」と「羽織」はカジュアルシーンで着る羽織ものになります。
「雨コート」は雨が降っているとき、または、雨が降りそうなときに着物の上に着る羽織ものです。
羽織ものの種類や柄付けによっては卒業式・入学式にふさわしいもの、そうでないものに分けられますが、色味や丈の長さ等については決まりごとはなく、ご自分の好みやそのときの流行り、また、お手持ちの着物とのコーディネートに合わせて選ぶことができます。
これらの着物の羽織ものについて、子どもの卒業式や入学式で着物を着るときの羽織ものとしては何がふさわしいのか、次で詳しく確認しましょう(*^^*)。
子どもの卒業式・入学式で着る着物にふさわしい羽織もの
子どもの卒業式・入学式で母親が着る着物にふさわしい羽織ものは、次の2つをおすすめします☟。
「道行」
「道行」は衿のデザインが四角くあいているのが特徴です。
柄付けや使われている素材によってはフォーマル~セミフォーマル、そして、おしゃれ着まで使える羽織ものではありますが、基本的にはフォーマル用の羽織ものになります。
卒業式や入学式に着る着物と「格」を合わせるのであれば、この道行が一番適していると思いますし、着物姿がよりきちんとした印象になります。
子どもの卒業式や入学式に着るのであれば色無地や小さい小紋柄を選びましょう。
私は子どもの卒業式や入学式の着物に合わせる羽織ものとして、いつも、この道行を着ています☟。
手持ちの道行は普段は着ることはありませんが、子どもの卒業式や入学式、結婚式に出席する場合など使う機会は意外に多く、誂えて良かったアイテムのひとつです。
「道中着」
「道中着」は普段用の羽織ものになりますが、子どもの卒業式や入学式にも着ることができます。
衿が着物のようになっていて、前で合わせて腰のあたりで飾り紐を結び留めて着ます。
老舗の呉服屋さんに、子どもの卒業式や入学式に着る羽織ものを新調する場合、どのタイプが良いか聞いたところ、今一番おすすめする羽織ものは道中着だそうです。
理由はセミフォーマル~おしゃれ着まで使えるから。
親族の結婚式のようなフォーマルシーンでは合わない場合がありそうですが、着用シーンの広い道中着は着物のときの羽織ものとして使いやすくて良いです。
道行に比べますとカジュアルな印象にはなりますが、道中着も子どもの卒業式や入学式で着る着物の羽織ものとしてはふさわしいものです。
子どもの卒業式・入学式で着る着物の羽織ものに「羽織」は選ばない方が無難
子どもの卒業式・入学式で着る着物の羽織ものに、「羽織」は選ばない方が無難です。
着物のときの羽織もので最もよく使われているのが「羽織」ですが、基本的にはフォーマルな装いのときには着用しません。
ただ、柄付けによってはセミフォーマルまでの装いに合わせることができるとされています。
一つ紋の付いた色無地の羽織は卒業式や入学式にも着ることができますし、紋の付いていない色無地の羽織や絵羽模様(柄が一枚の絵のようにつながっている模様)の羽織も、多少改まった席での着用ができます。
ただ、呉服屋さんに聞いてみたところ、フォーマルシーンで着ても良いタイプの羽織だとしても、子どもの卒業式や入学式で着物を着るときの羽織ものとして「羽織」を選ぶのは一般的ではないようです。
実際に、私も今まで、子どもの卒業式や入学式では、昭和時代に大流行した紋付黒羽織なども含め羽織を着ていた母親を見かけたことはありません。
もし、もともと紋付きの羽織をお持ちであれば、そちらを使っても良いですし、カジュアル用でもシンプルなデザインの羽織でしたら、子どもの卒業式や入学式では防寒の目的でのみ着用し、卒業式や入学式の会場内では脱いでしまえば問題ないと思います。
<羽織の着方 羽織紐>
羽織は前があいているので、「羽織紐」を乳(ち)という小さな輪に取り付けて着用します。
<羽織の着方 衿>
羽織を着用するときには衿を外側に折り返して着ます。
子どもの卒業式・入学式で着る着物の羽織ものに代用できるのは「雨コート」
子どもの卒業式・入学式で着る着物の羽織ものに代用できるものには、「雨コート」があります☟。
「雨コート」は雨や雪の日に着るものではありますが、季節を問わず着られて、ちょっとした防寒にもなります。
衿のデザインは様々で、丈は着物をすっぽりと覆う長さのものを選びます。
雨コートは、卒業式・入学式で着る着物の羽織ものがない場合の代用品として使えます。
子どもの卒業式・入学式で着る着物に羽織なしはイマイチ
子どもの卒業式・入学式で着る着物に羽織なしはイマイチです。
卒業式や入学式があるのはまだまだ肌寒い時季ですし、見た目にも、羽織ものを何もつけていない着物姿は少し寒々しいです。
もし、卒業式・入学式で着る着物に合う羽織ものを何もお持ちでない場合でも、「ショール」がひとつあると安心です(*^^*)。
実際に私は、その日の気温が高くて車移動の場合には、羽織ものをショールで済ませる場合もありました。
今まで卒業式・入学式で見かけた着物姿のお母さま方は、ほとんどがしっかりとした羽織ものは着ないで、ショールを肩からかけていました。
卒業式・入学式で着る着物には、毛の入ったものやベルベットなどは季節的に合いませんので、絹やポリエステル素材のショールが良いと思います。
『卒業式・入学式の母親の着物の羽織は?なしでもいい?ふさわしいコーデ』まとめ
子どもの卒業式や入学式で母親が着物を着るときの羽織ものは、どのようなものが良いのか、また、羽織なしでも良いのか、卒業式や入学式にふさわしい着物の羽織ものをご紹介しました。
どうぞ、お子さまの卒業式や入学式で着る着物の羽織ものでお悩みの際のご参考になさってください(*^^*)。
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