着物の着付けをする際に帯をお太鼓結びにするのに必要なアイテム「帯枕」の代用品を100均でグッズで手作りしましょう。100均で買うことのできる帯枕とガーゼの代わりになるもの、作り方をご紹介いたします。
こんにちは。
『ユウミ キモノブログ』管理人の
ユウミと申します。
「帯枕」は名古屋帯や袋帯をお太鼓結びにするときに必要な着付けアイテムです。
ですが、着物を着始めたばかりで道具がそろっていないかたや、イベントなどでそのときだけあればよいといったかたは、帯枕は代用品で済ませたいものです。
また、着物をよく着るかたでも、今使っている帯枕が急に使えなくなってしまったりして、別の帯枕を用意しなければならないときなどは、100均グッズで簡単に帯枕の代用品が手作りできれば嬉しいですよね(*^^*)。
そう、100均には帯枕や帯枕を包むガーゼの代わりになるものが売られていて、帯枕の代用品の作り方もとっても簡単なんです。（そして、代用品とは言えないほど出来も良い！）
こちらの記事では、帯をお太鼓結びにするときに必要な「帯枕」の100均グッズを使った代用品の作り方が知りたい！と思われているかたの以下の疑問にお答えします。
どうぞ、100均グッズで帯枕の代用品を手作りする際のご参考になさってください(*^^*)。
100均グッズで手作りした帯枕の代用品は優秀
まず、100均グッズで手作りした帯枕の代用品はちゃんと使えるの？ということですが、写真の通り、きちんと帯枕の代用品になっています。
と言いますか、逆に100均グッズで手作りした帯枕の代用品の方が、市販の帯枕よりもお太鼓の仕上がりがきれいな気がしますよね(*^^*)。
それだけでなく、100均グッズで手作りした帯枕の代用品は背中へのあたりも優しいですし、軽くてムレにくいので、使い心地も抜群です。
＊100均グッズで手作りした帯枕の代用品の使用感については、あとで詳しくお伝えします(*^^*)。
値段も帯枕を呉服屋さんや通販で買うと、だいたい千円～二千円くらいしますが、100均グッズで手作りした代用品ですと数百円で済みます。
帯枕とガーゼの代用品になる100均グッズは「メラミンスポンジ」と「ストッキング」
100均で買える、帯枕と帯枕を包むガーゼの代用品になるものというのが、「メラミンスポンジ」と「タイツ（ストッキング）」です。
メラミンスポンジは100均でしたらどこでも手に入ると思いますが、帯枕の代用品を作るのにはある程度の大きさがあるものの方が良いです。（写真に写っているメラミンスポンジはダイソーで購入しました）
また、帯枕を包むガーゼの代わりに使えるのが、タイツ（ストッキング）です。（タイツは家にあったものですが、100均にもストッキングが置いてあります）
「腰紐」の代用品としても優秀なタイツ（ストッキング）は袋状になっているので、帯枕を包むガーゼの代用品としてもピッタリなんです(*^^*)。
100均グッズを使った帯枕の代用品の作り方
100均グッズを使った帯枕の代用品の作り方をご紹介します(*^^*)。
【材料】
今回、縦８㎝×横２５㎝×高さ５㎝の帯枕の代用品を作るために用意した材料は上記の通りです。
２枚のメラミンスポンジを重ねて固定するために「平ゴム」を用意しましたが、帯枕に高さを出したくないかたはメラミンスポンジ１枚の使用で良いので平ゴムは必要ありません。
メラミンスポンジの大きさも、作りたい帯枕の大きさに合わせてご用意ください。
＊市販されている帯枕の一般的な大きさです☟。
| 縦 | ７～９㎝ |
| 横 | ２０～２５㎝ |
| 高さ | ２．５～５㎝ |
また、メラミンスポンジは製品によって硬さが違ってくるので、メラミンスポンジを選ぶ際に、好みの硬さかどうかもチェックしてみてくださいね(*^^*)。
【作り方】
メラミンスポンジを作りたい帯枕の大きさに合わせてカッターで切ります。
今回はロングタイプの帯枕を作るために、縦８㎝×横２５㎝にカットしました。それを２枚用意します。
メラミンスポンジはカッターで簡単に切ることができるので、加工がしやすいです。
角ばった形が気になる場合は、お好きな形に整えてくださいね(*^^*)。
２枚のカットしたメラミンスポンジを重ねましたら、平ゴムを緩めにかけて固定します。
タイツを脚の付け根ギリギリのところでカットし、メラミンスポンジを入れます。
メラミンスポンジを使った帯枕の代用品が完成しました。
100均グッズで手作りした帯枕の代用品と市販の帯枕との比較
100均グッズで手作りした帯枕の代用品と市販の帯枕を比較してみました。
・硬さ
一般的な帯枕の素材に使われているのは「軟質ポリウレタンフォーム」というものです。
一方、帯枕の代用品として使ったメラミンスポンジは「メラミンフォーム」です。
どちらもフォーム品（発泡させたもの）ですので、柔らかくてクッション性と復元性があります。
今回、帯枕の代用品を手作りするのに用意したメラミンスポンジは少し硬めだったので、手持ちの軟質ポリウレタンフォームが使われた帯枕よりは硬い質感でした。
・重さ
メラミンスポンジは超軽量素材であるので、とても軽いです。
実際に手持ちの２種類の帯枕と重さを比較してみました☟。
| ウレタン帯枕（長さ２０㎝） | ７９．２ｇ |
| へちま帯枕（長さ２０㎝） | ４６．１ｇ |
| メラミンスポンジ帯枕（長さ２５㎝） | ３２．５ｇ |
メラミンスポンジで手作りした帯枕の代用品は最初から「軽い」と感じていましたが、実際に重さを量ってみて、まさか、ヘチマの帯枕よりも軽いとは驚きでした。
・通気性
軟質ポリウレタンフォームもメラミンフォームも通気性のある素材ですが、軟質ポリウレタンフォームが使われた一般的な帯枕は背中にあたる部分に板が貼られているので、その分通気性が落ちます。
板の貼られていないメラミンスポンジで手作りした帯枕の代用品の方が市販の帯枕よりも通気性は勝ると思います。
100均グッズで手作りした帯枕の代用品の使用感
100均で買えるメラミンスポンジで手作りした帯枕の代用品を一日使ってみた感想をお伝えします。
・帯結びのしやすさ
メラミンスポンジで手作りした帯枕の代用品を使って実際に帯結びをしてみて、お太鼓の形をきれいに整えやすいと感じました。
これは、メラミンスポンジの適度な硬さと、ロングタイプで角ばった形が関係しているようです。
ただ、ガーゼの代用品として使ったタイツは、人によっては短くてやりづらいと感じる場合があるかもしれません。
・背中のあたり具合
メラミンスポンジが背中のカーブに優しくフィットして、付け心地が良かったです。
また、適度な硬さがあるので、安定もしていました。
ガーゼの代用品として使ったタイツが伸縮性があって体の動きに合わせて伸び縮みしてくれるのも、付け心地の良さに関係しているように思います。
今回、帯枕の代用品を手作りするのに用意したメラミンスポンジの質感が少し硬めで、さらに帯枕の高さも出したので、椅子の背もたれに寄りかかるとじゃまな感じがしました。
車に乗るときや観劇などで座席に長時間座るとき用には、メラミンスポンジは柔らかめのものを選び、帯枕の高さをあまり出さないように作ると良いと思います。
・軽さ
メラミンスポンジで手作りした帯枕の代用品は一般的な帯枕の半分以下の重さなので、とにかく軽い付け心地でした。
帯まわりはどうしても重たくなりがちなので、メラミンスポンジで代用した帯枕は、軽くてとても良いと思いました。
・ムレ具合
メラミンスポンジで手作りした帯枕の代用品を一日使って外してみると、まったくムレていなくて驚きました。
暑い夏場でなくても帯の中はムレやすいものですが、メラミンスポンジがほんのり温かくなっている程度で、背中はサラッとしていました。
メラミンスポンジで代用した帯枕を取り扱うときの注意点
メラミンスポンジは帯枕の代用品として優秀ですが、１つ欠点があります。
それは、ちょっと弱い素材だということです。
大きく折り曲げると簡単に折れてしまいますし、指を立てると穴が開きます。
ただ、帯枕の代用品として使う分には、大きく折り曲げたりはしないでしょうし、指を立てないように気を付ければ問題ないと思います。
この春、子どもたちの卒業式と入学式が立て続けにあり、メラミンスポンジで手作りした帯枕の代用品を活用しましたが、まったくへたることなく問題なく使えました☟。
かなり酷使しましたが、使用後も変わらずきれいな状態です☟。
『帯枕の代用品を100均で！枕・ガーゼの代わりになるものと作り方』まとめ
着物の着付けをする際に帯をお太鼓結びにするのに必要なアイテム「帯枕」の代用品について、100均で買うことのできる帯枕とガーゼの代わりになるもの、作り方をご紹介しました。
100均で買える、帯枕と帯枕を包むガーゼの代用品になるものは「メラミンスポンジ」と「タイツ（ストッキング）」。
ただし、メラミンスポンジで代用した帯枕は少し弱いので、優しく取り扱ってくださいね(*^^*)。
100均グッズで帯枕の代用品を手作りする際のご参考になりますと嬉しいです。
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最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。
