足袋を染める方法とシンプリコールの使い方をご紹介させていただきます。
こんにちは。
『ユウミ キモノブログ』管理人の
ユウミと申します。
たくさん履いて汚れが落ちなくなってきた白足袋を見て、昔、「シンプリコール」という染料を使って染めたのを思い出しました。
そのシンプリコールがまだ残っていましたので、さっそく足袋を染めてみることに。
足袋を染めるために必要なもの
- 足袋(素材は綿)*洗濯後のきれいなもの
- 染料(シンプリコール №32ココア)
- 色止め剤(カラーストップ)
- 食塩
- お湯
- 中性洗剤
- 紙コップ、割り箸、洗面器
シンプリコールは廃番になっています。同じような商品には「ソルメン」や「ダイロン」があります。
色止め剤のカラーストップは1袋(50ml)で約1kgの繊維(Tシャツ約8枚分)に効果があります。カラーストップはパックされた液体ですので、開封後は容器に移した方が良いようです。「色止め」は必ず必要な作業というわけではないようですが、濃い色に染めるので他のものに色移りしては困りますし、何よりせっかく染めた色が落ちてしまっては悲しいですから…。
足袋を染める
【準備】
シンプリコールと食塩を熱湯で溶かします。
シンプリコールは2パック入りです。見本通りの色に染めるには1パック(4.2g)に対して約150gの繊維(Tシャツ約1枚分)ということでした。足袋の重さを量ってみると、大体Tシャツの半分程なので材料も半分に。シンプリコール1/2袋、食塩大さじ1(18g)、熱湯90㏄を紙コップの中で溶かします。
洗面器にお湯(素材に適した温度、綿の場合は30℃以下のぬるま湯)を用意し、溶かしたシンプリコールを混ぜます。足袋を濡らしておきます。
【足袋を染める】
足袋を染色液の中に入れます。
最低5分間はかくはんします。
その後は10分おき程度でかくはんします。写真は最初の10分後です。
トータルで45分間浸けました。
【染めた足袋を一度洗濯する】
中性洗剤で洗濯します。写真は1回目のすすぎ後のものです。
5回すすぎました。まだ、色が少し出てきますが色止めの作業に入ります。
染めた足袋を色止めする
洗面器にお湯(素材に適した温度)を用意し、カラーストップを入れ、洗濯後の濡れたままの足袋を浸けます。
時々混ぜながら、15分間浸けます。
後はすすぎをし、脱水、陰干しをします。写真は3回目のすすぎ後のもので、色はもう出てこないようでした。
洗面器の縁が少し色付きましたが、お風呂用の洗剤できれいになりました。(我が家で使っているプラスチック製の洗面器の場合です)
足袋を染めた後の仕上がり
色味はこっくりとしたココア色でとても気に入っているのですが、ムラになってしまいました。かくはんするときに中を広げなかったのが原因かもしれません。以前、白足袋を薄い色に染めたときには特に問題ありませんでしたので、濃い色は難しいなと思いました。
染めた後の足袋を洗濯すると…
洗面器に水をはり、エマールで手洗いしました。
*洗濯をする前に、染めた足袋のかかと部分に刺繡をしました。
染色後に色止めはしましたが、何度か押し洗いをし、絞った後の水を見てみると少し色落ちしていました。
干してアイロンをかけたところです。洗濯前と比べて見た目には色落ちしていないようですし、白い刺繡糸にも色移りは見られません。
おわりに…
ムラにはなってしまいましたが、それもハンドメイドの良さ、ということで愛用したいと思います。汚れが取れず履けなくなってしまった白足袋が別の色に生まれ変わり、また違ったおしゃれが楽しめるなんて、こんなに嬉しいことはありません。思い通りの色に染めるのは難しいとは思いますが、「こんな色に染められた」というサプライズも楽しいですね。
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