道中着の紐を自分好みのものに


皆さま、こんにちは。ユウミです。毎回、私流の着物ライフを発信しておりますが、今回は…『道中着の紐を自分好みのものに付け替える』ということについてお話しさせていただきたいと思います。

母が自分用にとインターネットでレースの道中着を購入したのですが、手元に届いてみるとイメージと違ったらしく、嬉しいことに私のもとへとまわってきました。もともとは共布で作られた紐が付いていたのですが、もう少し繊細なイメージにしたいと思い、アジアンノットで飾り紐を作って付け替えることにしました。*アジアンノットとはアジア圏で発展した飾り結びのことです。

*よろしければ、こちら☟の記事も合わせてお読みください。

『アジアンノットの羽織紐』

☝お洒落なカレンブロッソの花緒ぞうり。大人可愛い「甘小豆×藤」色の鼻緒は麻素材で夏のコーディネートにピッタリです。

レースの道中着


こちらが母からもらったレースの道中着です。素敵なデザインなのですが、素材の感じが少しカジュアル過ぎるのでしょうか…。母の年齢(還暦は過ぎました)にはしっくりこないような気もします。

飾り紐の作り方

コードに通した玉飾りを紐の先端となる場所にこま結びで固定します。外紐はコードの端のあたりで吉祥結びを作り、その部分を道中着に縫い付けます。内紐のコードの端は吉祥結びはせず、ばらけてしまわないよう糸をかけて固定だけして取り付けます。

*出来上がりのサイズは外紐 約38.5㎝内紐 約32.0㎝です。

必要なもの

  • アジアンコード 白 太さ2.5mm《外紐用に一袋分、内紐用に70㎝×2本》
  • 飾り 《大2つ、小2つ》
  • 丸カン 《4つ》
  • コルクボード・ピン(作業時にコードを固定できるもの)
  • 接着剤(参考にしたテキストにはポリエステルが接着できる写真用セメダインを使うように書かれていたのですが、同じものが見つからないのでこちらを使います)

*写真に写っているアジアンコードは一袋だけですが、実際には二袋用意しています。

準備

もともと付いている共布の紐を取り外します。4つあるうちの3つは簡単に取り外せますが、下前部分に付いている紐は仕立ての時に一緒に縫い込まれているので、縫い糸をほどいて取り外します。新しく作った紐を取り付けるので開けた部分はそのままに。

外紐をつくる

袋に入っているコードを半分に切り分けます(袋には長さ2.5mと記載されていましたが実際には2.68mありました)。2本のコードをそれぞれ使い、同じデザインの紐を二つ作ります。

こま結び

コードの中央から15㎝ずらした所に丸カンを使って玉飾り(大)を通します。

右のコードを左のコードの後から前と渡し、ひと結びします。

左のコードを右のコードの前から後ろと渡します。

左のコードを右のコードで作った輪に写真のようにかけ、ひと結びします。

左のコードで作った輪を右下方向に引き締めます。

引き締めた結び目に斜めに渡るようにもう一方を引き締めます。

吉祥結び

玉飾りとは反対側。コードの端を写真のようにピンを使って固定します。

上の輪を折り右の輪の前にのせます。*矢印の隙間を少し開けておきます。

のせられた右の輪を下の3本のコードの前にのせます。

玉飾りに続く下の2本のコードを左の輪の前にのせます。*残ったコードの端はそのままにします。

左の輪を最初に開けておいた矢印の隙間に通し、井桁になるよう軽く四方を引き締め、ピンを外します。

このようになります。次の工程でいったん裏返し、右側に飛び出ているコードの端を整えます。

裏返したところです。矢印のコードの端を赤く印を付けた部分に通します。

このような感じになります。

表に返し、先程とは逆回りに輪を隣の輪にのせていきます。まず、上の2本のコードを折り、左の輪の前にのせます。*ここでも、矢印の隙間を少し開けておきます。

左の輪を下の輪とコードの端の前にのせます。

下の輪を右の輪の前にのせます。*残ったコードの端はそのままにします。

最後に右の輪を先程開けておいた矢印の隙間に通し、井桁になるようしっかりと四方を引き締めます。

このようになります。次の工程でもいったん裏返し、今度は下側に飛び出ているコードの端を整えます。

裏返したところです。矢印のコードになります。

矢印のコードの端を引き抜き、赤く印を付けた部分に通します。

最後まで引き抜かず、他の3カ所と同じように「耳」をつくります。後は、輪の大きさをきれいに整え、コードの端の始末をして片側の紐の出来上がりです。コードの端は短く切り、接着剤を付けて中の方にしまい込みます。

同じものをもう一つ作ります。左右の外紐が出来上がりました。

縫い付ける

もともと共布の紐が付いていた場所に吉祥結びの部分を縫い付けます。その際に道中着の生地の裏側にはあて布(取り外した紐の生地を適当な大きさにカットしたもの)をします。

完成

アジアンノットの紐に付け替わりました。

内紐をつくる

70㎝のコード2本をそれぞれ使い、同じものを二つ作ります。

作る

コードの中央に丸カンを使って玉飾り(小)を通し、こま結びをします。それとは反対側のコードの端はばらけてしまわないよう糸をかけて固定します。

縫い付ける

下前部分の開けておいた場所にコードの端を入れて縫い付けた後、穴を閉じます。左サイドの紐はもともとの紐が付いていた場所(縫い代部分)に縫い付けますが、その際、コードの端が見えないよう取り外した紐の生地を使いカバーしました。

完成

あまり見えない部分ですが、外紐と同じデザインの紐に付け替わりました。

比べてみる

紐を付け替える前と後で比較してみます。

少しカジュアル過ぎたイメージが、光沢のあるコードや玉飾りを使った紐に付け替えることで、大人っぽくきちんと感が出たのではないかな…と、とても気に入っています。レースの雰囲気とも合っているのではないでしょうか。

おわりに…

ほんのちょっとの違いですが、一部分でも変えると雰囲気は随分と違うものですね。そして、自分で自分の好きなようにリメイクをするのは楽しい作業でもあり、また、それを使うのも嬉しいものです。よろしければ、皆さまも、ぜひ。

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。どうぞ、皆さまも素敵な着物ライフをお過ごしください。。

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