草履の型崩れを防ぐことのできるアイテム「鼻緒キーパー」の作り方をご紹介いたします。大切な草履は鼻緒キーパーで上手に保管しましょう。
こんにちは。
『ユウミ キモノブログ』管理人の
ユウミです。
久しぶりに礼装用の草履を出してみましたら、鼻緒が型崩れしていてびっくりしました(^^;
特に礼装用の草履ですので、これではいけないと思っていたところ、以前どこかで「鼻緒キーパー」というものを見たことがあるのを思い出しました。
ネットでいろいろと検索してみますと、販売もされていましたが簡単に作れそうでしたので、「鼻緒キーパー」を手作りしてみることに(*^^*)
こちらの記事では、先が二股に分かれた一般的な形の鼻緒キーパーと可愛い梅型の鼻緒キーパーの2種類の鼻緒キーパーの作り方をご紹介しています。
鼻緒の型崩れ予防には「鼻緒キーパー」
鼻緒の型崩れの予防には、「鼻緒キーパー」というアイテムがあります(*^^*)
鼻緒キーパーは、「草履版シューキーパー」のこと。
厚みのあるクッションを草履の台と鼻緒の間に挟み込んで使うことで、前坪や鼻緒の型崩れを防ぎます。
特に、硬めの鼻緒は履きあとが付きやすいので、鼻緒キーパーを使った方が安心です(^^;
先が二股に分かれた鼻緒キーパーが一般的ですが、梅型の鼻緒キーパーというのもあり、どちらも、一組千円台で販売されています☟
鼻緒キーパーの作り方(一般的な形)
<材料>
お好きな生地と綿を用意します。(今回、生地はベロア生地を、中に詰める綿は、100均で購入したポリエステル素材のものを用意しました)
<型紙>
厚紙を縦12㎝×横10㎝に切り、前坪を挟む部分には長さ3~4㎝の溝を作ります(写真の型紙の溝は4cmで作っています)。足先側の両角には軽く丸みを付けましたが、好みで無しにしても、もっと丸くしても良いと思います。
<手順>
型紙を生地の裏面に置き、周りに印を付けます。
溝の印を付けたものを2つ、付けていないものを2つ用意します。
付けた印に合わせて生地をカットしますが、溝の印部分はこの時点ではまだカットしません。
☟私も愛用している「クロバー」の布切りはさみ。デザインも使い心地も最高ですよ(*^^*)
溝の印を付けたものと付けていないものを一組にして中表に合わせ、2枚の生地がずれてしまわないよう注意しながら、布端から5㎜ほどのところをなみ縫いします。足先と反対側の一辺は後で綿を詰めるので開けておき、前坪を挟む部分は写真のように付けた印に合わせて細長いコの字型に縫います。
前坪を挟む部分に、印通りに切り込みを入れます。
裏返しましたら、綿を10gほど詰めて縫い閉じます。
「鼻緒キーパー」ができました(*^^*)
鼻緒キーパーの作り方(梅型)
<材料>
<手順>
生地は直径26cmと直径8cmの2種類、厚紙は直径6cmに丸くカットしたものを、左右の草履用にそれぞれ2つずつ用意します。
直径26cmの生地で梅型のクッションを作ります。まず、縫いしろ2cmをとり、最初のひと針を返しましたら、なみ縫いで一周します。
縫い糸を軽く引いて、中に綿を13gほど入れます。
縫いしろを内側に折りながら縫い糸をきつめに引き、最後にひと針すくって玉どめします。
刺繡糸を65cm以上用意し、裏から針を入れて表の中心部分に出す、を放射状に5回繰り返します。
最後は刺繡糸をきつめに引き、裏側の生地を一針すくって玉どめします。
別の刺繡糸を用意して、ビーズをクッションの中心に縫い付けます。
厚紙の縁に薄くボンドを塗り、直径8cmにカットした生地でひだを寄せるようにして貼り付けます。
生地を合わせた厚紙をボンドでクッションの裏側に貼り付けます。ボンドは厚紙の縁よりも少し内側に多めに塗ります。(中心には塗る必要はありません)
重しをしながらボンドを乾かしましたら完成です。
「梅型の鼻緒キーパー」ができました(*^^*)
おわりに…
特に礼装用の草履ですと、履く機会があまりなく箱に入れてしまい込むことが多いと思いますので、そういったときには鼻緒キーパーを使うと、きれいな形のまま保管できて安心です。
鼻緒キーパーは、材料費もさほどかからず手縫いで簡単に作ることができますので、ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました(*^^*)