襦袢を染めることはできるのでしょうか。ダイロンで綿の襟付き肌襦袢を染める方法も合わせてご紹介いたします。
こんにちは。
『ユウミ キモノブログ』管理人の
ユウミです。
同じ襦袢をずっと使っていると、飽きてきたり、着古した感じが出てきたりして、色を変えたくなりませんか(*^^*)
特に、市販の襦袢は白色だったりするので、ちょっと物足りないんですよね(^^;
そんな時は、自分で襦袢を染めると雰囲気が変わって、違った着物コーデを楽しむことができます。
色に飽きてしまった襦袢や着古してしまった襦袢は、新しい色に染め替えてしまいましょう。
こちらの記事では、自分で襦袢を染めることはできるのか、襦袢を染める方法が知りたい!と思われているかたの以下の疑問にお答えします☟
どうぞ、襦袢を染めようかお悩みの際のご参考になさってください(*^^*)
襦袢は自分で染めることができる
襦袢は自分で染めることができます!
ただし、重要なのは襦袢の素材です。
襦袢の素材には、次のようなものがあります☟
それぞれの素材の襦袢を染める時には、次のことに注意をしましょう。
・絹素材の襦袢を染める場合
絹素材の襦袢は染めることはできますが、風合いが変わる、縮むといったことが考えられます。
☟こちらは正絹の帯揚げを「ダイロン プレミアムダイ」を使い、淡いオレンジ色に染めたものです。
*ダイロン プレミアムダイにはオレンジ系の染料はありませんが、「DEEP VIOLET」に1分ほど浸けてすぐにすすぎ、そのあと「SANDY BEIGE」に30分ほど浸けると淡いオレンジ色に染まりました。
見た目の光沢感は染める前とさほど変わりませんが、滑らかな手触りは消えてしまい、さらに縮んで小さくなりました。
絹素材の襦袢を染める場合は、風合いが変わることと縮むことを承知の上で染めるとよいです。
・綿や麻の襦袢を染める場合
綿や麻は染色のしやすい素材です。
麻でできた夏用の襦袢や綿の襟付き肌襦袢であれば、家庭用染料を使って自分で簡単に染めることができます。
・ポリエステル素材の襦袢を染める場合
ポリエステル素材の襦袢を染める場合は、ポリエステル専用の染料を使って染めることになります。
ポリエステル専用の染料には「コールダイホット」や「ポリエステルダイ」といったものがあり、火にかけながらの加熱染色をします。
襦袢を自分で染める方法
家庭用染料の「ダイロン プレミアムダイ」で綿素材の襟付き肌襦袢と裾除けを染める方法をご紹介します。
ダイロン プレミアムダイは熱湯を用意する必要がないので、手軽に染めることができておすすめです(*^^*)
*塩を入れるのは染料が生地に定着しやすくなるためです。
*ダイロン プレミアムダイは1袋で250gまでの繊維(Tシャツ2枚分)を染めることができます。染める繊維が指定の量よりも多い場合は薄めに染まります。今回、染める襦袢と裾除けは合わせて305gで50gほどオーバーしていましたが、見本よりも薄めに染めたいと思っていたので、染料は1袋分を使って染めることにしました。
襟付き肌襦袢を染めるのに使ったのはこちらの染料です☟
また、自分で襦袢を染める場合は、「色止め剤」を使うことをおすすめします。
私はいつも自分で染める時には、こちらの「カラーストップ」を使っています☟
【ダイロン プレミアムダイを使って襦袢を染める方法】
①襦袢は染める前に洗濯をし(柔軟剤は使わない)、濡れたままにしておく。
②小さめの容器にダイロン プレミアムダイ1袋と40℃のお湯500mLを入れて泡だて器などを使ってよく溶かす。
③大きめの容器に40℃のお湯6Lと塩250gを入れてよく溶かし、そこに②も入れてしっかり混ぜる。
④できた染液の中に襦袢を広げて入れ、15分間しっかりとゴム手袋をはめた両手で混ぜる。
⑤時々混ぜながら45分間浸け置きする。
⑥すすいで余分な染料を落とす。
⑦容器に染色した時と同じくらいの温度、量のお湯(40℃、6L)とカラーストップを入れて混ぜ、染めた襦袢を15分間浸ける。
*カラーストップは1袋50ml入りで約1kg(Tシャツ8枚分)の繊維に効果があります。今回、染める襦袢と裾除けを合わせてTシャツ3枚分とし、カラーストップは18mlほど使いました。
➇すすぎ、脱水、陰干しをする。
ダイロン プレミアムダイを使って、襦袢を好みの紫色に染めることができました(*^^*)
こちらのサイトで詳しい染色の仕方が紹介されています⇒「ダイロン ブログ」
襦袢を染める時の色ムラを防ぐには
自分で襦袢を染める場合、気を付けないと“色ムラ”になってしまいます。
(今回、けっこう適当に染めてしまい、かなり色ムラになってしまいました(^^;)
濡れている状態の方が均一に染液が染み込むので、染める前には全体を濡らしておきます。
私はパッケージの説明書きに書かれていたこの項目を読み飛ばしてしまい、乾いたままの襦袢を染液に浸けてしまいました(^^;
また、染色中によく混ぜるほどきれいに染めることができるので、最初の15分間は混ぜ続け、そのあとは10分おきくらいに混ぜながら浸け置きするとよいようです。
私は割り箸を使って混ぜましたが、ゴム手袋を使って両手でしっかりと混ぜるべきでした(^^;
そして、これは想像がつくと思いますが、染液から飛び出たまま放置するとその部分が色ムラになるので、指定されている水量を守って、しっかり染液の中に沈めてください。
さらに、濃く染めたいからといって付け置き時間を長くしてしまうのも、色ムラの原因になるようです。
今回、染めたのは着物の下に着る襦袢なので、色ムラには目をつぶろうと思います(*^^*)
ぜひ、襦袢を素敵な色に染めてみてください!
おわりに
襦袢を染めることはできるのか、ダイロンで綿の襟付き肌襦袢を染める方法も合わせてご紹介しました。
・襦袢は自分で染めることができる。
・綿や麻などの天然繊維でできた襦袢は染めやすいが、絹の襦袢は風合いが変わったり縮んだりする可能性があるため、染める時には注意が必要。
・綿や麻の襦袢を染める場合は、「ダイロン プレミアムダイ」が使いやすくておすすめ。
・襦袢を染める時の色ムラを防ぐには、染める前に全体を濡らしておき、染色中はよく攪拌をする。染液の量と付け置き時間は指定通りにする。
襦袢を染めようかお悩みの際のご参考になりますと嬉しいです(*^^*)
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最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。