単衣仕立てのうそつき袖をつくる

単衣仕立ての「うそつき袖」の作り方と付け方をご紹介させていただきます。

こんにちは。当サイト管理人のユウミと申します。

単衣に仕立てた絹の着物で一着だけ持っている「花織の紬」。

ですが、長襦袢は単衣仕立てのものがありません。

そこで、この花織の紬用に単衣仕立てのうそつき袖を作ることにしました。

単衣仕立てのうそつき袖なら、作るのがとっても簡単です。

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うそつき袖の付け方

「うそつき袖」は取り替えができる長襦袢の「替え袖」のこと。

  • 長襦袢を省略できるので着付けが簡単に済む
  • 長襦袢よりも手軽に用意できる
  • その着物の袖の大きさ・形にピッタリなものが使える
  • 手入れをするのが楽

といった目的で使われる、便利なアイテムです。

「付け方」には

  • 長襦袢に付け替える(筒袖の場合はそのまま付ける)
  • 半襦袢に付け替える(筒袖の場合はそのまま付ける)
  • 肌襦袢に付ける(着用には美容衿が必要)
  • 着物に直接取り付ける

といった方法があります。

私は「着物に直接取り付ける」方法をとっています。

その場合、長襦袢を着ない代わりに「衿付きの肌襦袢」を着物の下に着ます。

家で着物を着るときには長襦袢なんて着ませんし、人に見られることもありませんので、うそつき袖すら使いません。

こういったときにも、この長襦袢と肌襦袢の機能を兼ね備えた「衿付きの肌襦袢」は重宝します。

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うそつき袖の作り方

高校の和裁の授業で浴衣を習った時の袖の縫い方を参考にして作ります。

着物に直接うそつき袖を縫い付けても良いのですが、今回は、取り外しができるように着物とうそつき袖の両方にスナップボタンを縫い付けます。(マジックテープで代用もできます)

<材料>

うそつき袖の生地

単衣の紬を6月に着ることを想定し、うそつき袖の素材にはレース生地を選びました。タグをきちんと見ていなかったので覚えていないのですが、ポリエステルやレーヨンのような伸縮性と光沢のある生地です。普通幅で、メーター1,980円のものを110㎝購入しました。

うそつき袖の素材には ❝ 着物の素材に合った生地 ❞ を用意するとよいです。

・手縫い糸

・スナップボタン 10個

<採寸・カット>

生地の左右の「みみ」を利用し、横並びに右袖と左袖の二つをとります。

うそつき袖(長襦袢の袖)の寸法

  • 🅰袖丈…着物の袖丈-2分(0.76㎝)
  • 🅱袖幅…着物の袖幅-2分(0.76㎝)

〈縫いしろ〉 ①3㎝ ②4㎝ ③2㎝ 

<縫う>

生地を外表になるよう半分に折り、袖下の端から0.5㎝のところを左右の端から端までなみ縫いします。

0.1㎝のきせをかけます。

裏返して袖裏を出し、アイロンで落ち着かせます。

そのまま(中表)の状態で袖山からできあがり袖丈のところを生地の端から端までなみ縫いします。

0.2㎝のきせをかけます。

表に返してアイロンで落ち着かせます。

袖口側は1㎝→1㎝に三つ折りをし、袖つけ側は4㎝のくけしろで折ってアイロンで落ち着かせます。縫いしろを倒した方が内袖側になります。

袖口側。1㎝程度の間隔で三つ折りぐけをします。

袖つけ側。3㎝程度の間隔でみみぐけをします。

<仕上げ>

袖口どまりを縫い留めます。自分用に誂えた長襦袢の見様見真似ですが、肩山から26㎝のところの生地を手縫い糸2本どりで小さく2回すくってから結び、糸端を3㎝ほどの長さに切り揃えました。これで、片袖が完成しました。もう片方の袖も仕上げます。

スナップボタンを縫い付けます。肩山とその両サイドのそれぞれ5㎝離したところと、前袖側と後ろ袖側の袖付けどまりの少し上の部分、合わせて5ヶ所ずつに縫い付けます。着物の袖つけ部分と、うそつき袖の袖つけ側の端が揃うように、着物の袖口よりもうそつき袖の袖口が2分(0.76cm)控えているようにします。

ストレッチのきいた生地でしたので採寸等をするのには苦労しましたが、素敵に仕上がり、また花織の紬ともよく合っていると思います。レース生地はとても上品ですし、透け感が軽やかで単衣の時期にはピッタリです。反物から誂えるものにはないデザイン性も素敵ではないでしょうか。

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コーディネート比較

9月の単衣の時期用に、秋らしい色柄の生地で別のうそつき袖を作りました。

9月用のうそつき袖は秋らしいこっくりとした色味の生地で仕立てようと思い、近所にある手芸屋さんで見つけたのがこちらの生地です。茶色地にそれよりも濃い茶色で小花とリボンがブーケのように描かれた洋風のデザインは、和服に合わせるにはかえっておもしろいなと思い購入しました。こちらの生地はコットン100%で、お値段は1mで税込864円でした。

袖口からの見え方

<6月 レース生地>

<9月 茶色のコットン生地>

ふりからの見え方

<6月 レース生地>

<9月 茶色のコットン生地>

うそつき袖の色や素材の違いでコーディネートのイメージがずいぶんと変わるように感じます。もちろん、帯や帯まわりの小物などでも季節感は出せますが、やはり着物にぴったりと沿うように存在するうそつき袖は、目立つ部分ではなくても着物の第一印象をはっきりと決めてくれている気がします。特に同じ着物を6月と9月に着る場合、うそつき袖を替えるという事は、その時期らしいコーディネートをする上で重要であるなと改めて思いました。

袖口からはうそつき袖の生地の裏側が思っているよりも見えるので、表と裏の見分けが付きにくいデザインのものを選んだ方が良かったかなと思いました。また、うそつき袖の素材について、コットンを絹の着物に合わせるのはどうかと思っていたのですが、花織の紬の場合は見た目におかしいということはありませんし、ふんわりとしたコットン生地は着物の袖ときれいに重なり、絹やポリエステルなどのすべりの良い生地のように着物の袖の中で遊んでしまうという事がありませんでした。

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おわりに…

正絹の長襦袢を誂えるのはコストも時間もかかりますが、ハンドメイドのうそつき袖ならその季節に合わせたものを簡単に用意することができます。色や柄、素材など自分の気に入った生地で作るうそつき袖は、コーディネートにも他にはない特別感が出て、着物をより素敵に着られますね。よろしければ、皆さまも、ぜひ。

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。どうぞ、皆さまも素敵な着物ライフをお過ごしください。。

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