
居敷当ての付け方について。自分で浴衣に後付けする方法を説明させていただきます。
こんにちは。当サイト管理人のユウミと申します。
夏に購入した「しじら織の浴衣」。
手にしたときの軽さにとても驚きましたが、その分透け感もあり、下着が透けて見えていないか着ていて不安になりました。
そこで、自分で居敷当てを付けてみることに。
また、その前にお洗濯をして、しじら織の生地のお手入れの仕方と縮み具合を確認したいと思います。
しじら織の浴衣

普段着用にと購入したこちらの浴衣は、白地にグレーのようなベージュのような優しい色合いの縞模様がランダムに入ったデザインです。「シボ」のおかげで汗をかいても肌に張り付く感じがせず、風もよく抜けるので、夏に着用するにはピッタリです。普段着としてはもちろん、花火大会などのイベントのときや街着としても大活躍してくれる優秀な浴衣です。
しじら織の浴衣はこちら☟の「安売り天国とせん」さんで購入したものです。
お手入れ
洗濯

洗濯機のおしゃれ着コースで、普段、洋服のおしゃれ着を洗濯するときと同じように洗濯します。本だたみしてからさらに二つ折りにした浴衣を大きめの洗濯ネットに入れ、洗剤は「エマール」を使用しました。洗った後はすぐに広げて、着物ハンガーにかけて陰干しします。
アイロンがけ

大きなシワが気になりましたので、軽くアイロンがけをしました。袖は当て布をして表側から、その他の部分は裏側から簡単にかけました。
「シボ」のあるデザインは多少のシワならごまかしてくれるので、いつもは時間がかかって大変なアイロンがけも簡単に済みました。
縮み具合は…

洗濯の前後で各部の採寸をしました。(単位は㎝です)
洗濯前 | 洗濯後 | 差 | |
---|---|---|---|
背身丈 | 164.0 | 162.0 | [-2.0] |
肩幅 | 32.4 | 32.0 | [-0.4] |
袖幅 | 33.4 | 32.2 | [-1.2] |
袖丈 | 50.0 | 49.2 | [-0.8] |
(片側の) 後ろ幅+ 前幅+衽幅 | 69.5 | 68.3 | [-1.2] |
ウールや木綿の着物を洗濯したときの経験から、縦の寸法はいくらか縮んでしまうだろうなと予想していましたが、しじら織の浴衣は、それに加えて横の寸法も少し縮んでしまいました。
アイロンで補正することもできるようですが、この程度であれば問題ありませんし、何より下に襦袢を着なければならない着物とは違いますので、そのままにしたいと思います。
居敷当ての付け方
浴衣は反物から仕立てられたものではなく、布端をロックミシンで処理した簡単なつくりのものです。

しじら織の浴衣が綿100%ですので、居敷当ての素材も綿100%のさらしを使うことにします。

居敷当ての長さは浴衣の「内揚げ」の縫い目から浴衣のすそ約5㎝上までとし、用意する生地の長さはこれに縫いしろ分の4㎝を足したものとします。同じ長さの生地を2枚用意します。

まず、2枚の生地を縫い合わせて1枚の大きな布にします。それぞれの片側の耳どうしを合わせ、約1㎝の縫いしろで縫い合わせていきます。

縫いしろは0.2㎝の「きせ」をかけて、片側に倒すようにアイロンでおさえます。

すそ端を1㎝ずつの三つ折りにしてミシンで縫います。手でくけてもよいです。*写真のように裏側から見たときに縫いしろが右へ倒れているようにします。

上端を2㎝裏側へ折ります。*写真のように裏側から見たときに縫いしろが左へ倒れているようにします。

上端を浴衣に縫い留めていきます。それぞれの背中心を合わせ、浴衣の脇縫いから反対側の脇縫いまでの範囲を縫います。居敷当ての折山の中を通しながら折山の上(①)と浴衣の内揚げの縫い目のキワ(②)を一目おきにすくって縫いつけていきます。

縫いつけ終わりました。

浴衣と居敷当ての背縫いを合わせ、裾端から上端までの縫いしろ部分を「一目落とし縫い」で縫い合わせます。

浴衣の脇の縫い目の辺りで居敷当ての縫いしろを内側へ折ります。
通常、反物から仕立てられたものですと脇の縫いしろは前身頃側へ倒れていますが、簡単なつくりのこちらの浴衣の場合は、脇の縫いしろは割って処理することにします。

居敷当ての折山より0.1~0.2㎝内側へ入ったところと浴衣の脇の縫い目のキワを0.4㎝ほどの間隔で交互にひろいながら縫いつけます(本ぐけ)。このようにして、両端を縫いつけます。

縫いつけ終わりました。

最後に「千鳥がけ」をして、居敷当て付けは完了です。千鳥がけをする場所は上端とすそ、それぞれの脇の縫いしろの折り返しの範囲と背縫い、合わせて6ヶ所です。

お手入れも済み、居敷当ても付きました。
おわりに…
居敷当てを付けるのは思っているよりも簡単ですので、購入する際に別料金をお支払いしてお店でつけていただかなくても、自分でできたら嬉しいですね。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。どうぞ、皆さまも素敵な着物ライフをお過ごしください。。
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