皆さま、こんにちは。ユウミです。毎回、私流の着物ライフを発信しておりますが、今回は…『季節を感じる和の暮らし~暑気払いの過ごし方~』についてお話しさせていただきたいと思います。
こどもが生まれてからでしょうか、私は季節の行事を大切に思うようになりました。日本には四季があり、そして、五節句などの季節の行事があります。それぞれの季節に、その季節や行事に関するものをいただいたり、飾ったりすることで日本の四季を感じ、楽しみ、そのとき過ごす時間を大切にしたいという思いで、毎月「季節を感じる和の暮らし」をお届けしたいと思います。8月の今回は「暑気払い」。この季節の行事を我が家ではどのように過ごしたのか、お話しさせていただきます。
【暑気払い】
“暑さや体に溜まった熱気を払う事” をいいますが、暑さで弱った体や気を正して元気になろうという意味もあるそうです。五節句や二十四節気などとはまた違ったもののようですが、昔から大切にされている行事です。近年では冷たい食べ物や飲み物を口にして体の熱を冷ます事をしますが、それ以前は漢方薬、薬湯、行水、川遊びなどもしていたようです。暑気払いをする時期は明確に決まっているわけではありませんが、大体、二十四節気でいう夏至から処暑の間(2020年は6月21日から8月23日まで)に行うと良いそうです。
季節の飾り
今年の夏、我が家の玄関に飾ったものです。子どもの頃に祖母が仕立ててくれた浴衣のはぎれを木製フレームに入れて、和紙を折って作った金魚の吊るし飾りと一緒に下駄箱の上に置きました。金魚の吊るし飾りは、山口真さんの「暮らしの折り紙雑貨」という本に載っていたものです。
お着物
‟暑さを払う” ということで、キリっと紺地の浴衣を着ました。こちらの絞りの浴衣は母のものでしたが、せっかく誂えたのに1度も袖を通さないままでしたので、私が譲り受けました。絞りの浴衣を着たのは初めてでしたが、ふわっと軽くて着心地が良かったです。化繊の兵児帯を「木ノ花」の閑月先生が動画で紹介されている結び方で結んでみました。
☟YouTubeにこちらの帯結びの動画がありますので、よろしければ、ご覧ください。
【日々のきもの~大人の日常スタイル:しじら織りの着物と兵児帯】
暑気払いの食べ物
スイカポンチ
暑気払いに食べると良いものには…
といったものがあります。栄養価の高いものや、利尿作用で不要なものを体から出してくれる効果があるもの、体の熱を冷ましてくれる効果があるものなど、体力の衰える夏場にはうってつけの食べ物です。夏の季語でもある甘酒は、 江戸時代には井戸水で冷やしたものを暑気払いに飲む習慣があったそうです。
今年の我が家の暑気払いでは「スイカポンチ」を作っていただくことに。スイカの皮を器にした、見た目にも楽しい冷たいスイーツです。
作り方
レシピは北海道新聞を購読していると毎月いただける「道新ポケットブック」のものです。
*レシピでは直径15㎝くらいのメロン(1/2個)で作っていますが、今回はスイカで作ります。また、ホワイトラム酒(小さじ2)を入れてもよいとされていますが、今回は使いません。
*レシピではフルーツみつ豆の缶詰は使われていません。
*グラニュー糖(30g)は水(カップ1/2)に煮溶かして冷ましておきます。
スイカの底になる部分を平らになるよう薄く切り取り、安定させます。
種を取り除きながら、果肉をくり抜き器(スプーン)で丸い形にくり抜きます。
皮に残った果肉はスプーンでこそげ取ります。*果肉は多いようでしたので、そのまま食べる分として少し取り分けました。
こそげ取った果肉、出てきた果汁、グラニュー糖を煮溶かして冷ました水、レモン汁(小さじ1)を一緒にミキサーにかけ、冷蔵庫で冷やします。
皮で作った器に丸くくり抜いたスイカの果肉とスイカジュースを入れ、フルーツみつ豆をトッピングしましたら、できあがりです。
夏の日差しを感じながら
この日は後から見ると、今年1番の暑さだったようです(とは言いましても、札幌なので31℃ほどですが…)。 確かに暑くはありましたが、「暑気払い」をしようと、外に出て夏の日差しを感じながら甘くて冷たいスイーツをいただくのは、 “夏らしいことをした” というイベント感があって楽しかったです。
おわりに…
暑気払い…現在は会社勤めの方たちの夏の飲み会というイメージのようですが、家族行事としてするのも良いものです。 暑さで気力も体力も落ち込みがちな夏 に少しだけ特別なことをすることで 、少しでも元気になれるような、そんな気がします。
最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。どうぞ、皆さまも素敵な着物ライフをお過ごしください。。
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