季節を感じる和の暮らし【12月~冬至】

皆さま、こんにちは。ユウミです。毎回、私流の着物ライフを発信しておりますが、今回は…『季節を感じる和の暮らし~冬至の過ごし方~』についてお話しさせていただきたいと思います。

こどもが生まれてからでしょうか、私は季節の行事を大切に思うようになりました。日本には四季があり、そして、五節句などの季節の行事があります。それぞれの季節に、その季節や行事に関するものをいただいたり、飾ったりすることで日本の四季を感じ、楽しみ、そのとき過ごす時間を大切にしたいという思いで、毎月「季節を感じる和の暮らし」をお届けしたいと思います。12月の今回は「冬至」。この季節の行事を我が家ではどのように過ごしたのか、お話しさせていただきます。

【冬至】

二十四節気の一つである「冬至」は、一年で最も昼間の時間が短くなる日として知られます。この日を境に太陽が出る時間が長くなる=太陽の力が蘇るとし、「一陽来復(いちようらいふく)」という四字熟語はこの日を意味したりもします。「冬至」と対になる、一年で最も昼の時間が長い日「夏至」との日照時間の差を見てみますと、約5時間も違うそうです。冬至には、“ゆず湯に入る” “カボチャを食べる” など、日本全国に通じる風習や行事食があります。

季節の飾り

気が付けば、もう年末です。クリスマスが終わればすぐに飾ろうと思っているのが、来年の干支の折り紙飾り。前川淳さんの『本格折り紙』という本に載っている十二支の中から、毎年、その年の干支を和紙などを使って折っています。来年の干支は「丑」ですね。

お着物

大島紬は北欧風の柄行が冬のこの時期にピッタリで気に入っているものです。いただきものですので、出し惜しみせずに、家の中でよく着ています。真っ白いコットンレースの半幅帯はメルカリで購入したハンドメイド作品。寒い季節に白っぽいアイテムは敬遠されがちですが、北海道に住む私は雪の降り積もる冬にこそ、真っ白いものを身に着けたくなります。帯結びは、木ノ花の閑月先生が動画で紹介されている「あやめ結び」です。


細い丸組の帯締めは、少しアレンジして結んだ後に端を遊ばせてみました。

季節の食べ物

<ポン酢しょうゆ>

冬至にいただくものといいますと「カボチャ」ですね。なぜ、夏が旬のカボチャが冬至に食べられてきたかといいますと、保存期間が長いことに由来します。カボチャは栄養豊富な緑黄色野菜。新鮮な野菜が乏しくなる冬の時期に、カボチャを食べてしっかりと栄養をつけようという先人たちの知恵です。そうはいいましても、この風習が始まったのは明治以降で、比較的新しい習慣のようです。冬至にカボチャもよいのですが、この時期に旬を迎える「ゆず」も外せません。今年、我が家では冬至にゆずを使った自家製の「ポン酢しょうゆ」を作りました。

<作り方>

2012年5月号「自家製をたのしもう」

レシピは北海道新聞を購読していると毎月いただける「道新ポケットブック」のものです。

<材料>
  • みりん 50㏄
  • 日本酒 50㏄
  • 昆布 5㎝×5㎝
  • 黄ゆず 2~3個
  • 削り節 5g
  • しょうゆ 50㏄

*今回は黄ゆずで作りますが、他の柑橘類でも作れます。数種類を混ぜ合わせてもよいです。

鍋にみりんと日本酒を入れ、数ヵ所に切り込みを入れた昆布を加えて30分ほど置きます。

ゆずの果汁を搾ります。種は取り除きます。

鍋を中火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出します。

削り節を加えて火を止め、そのまま冷まします。

こし器でこして鍋に戻し入れ、しょうゆとゆずの果汁を加えて火にかけます。

煮立ったら火を止め、そのまま冷まします。

*保存は冷蔵庫で1ヶ月ほどです。

冬至に楽しむ「ゆず湯」

“冬至には「ゆず湯」に入ると一年中風邪をひかない”という言い伝えがありますね。自家製のポン酢しょうゆを作ったときの「ゆずの皮」を捨てずにとっておきましたので、その皮を使って今晩のお風呂は「ゆず湯」にしたいと思います。

柑橘類の果皮に含まれる精油成分には血行促進作用があって、体が温まり湯冷めしにくいという効果が期待できます。それに加え、爽やかな香りはリラックス効果もあります。ゆずの実を2~3個、そのまま湯船に浮かべてもよいですが、皮だけでも効果があります。*お肌の弱い方はご注意ください。

おわりに…

毎月お届けしていた「季節を感じる和の暮らし」は、この12月で一年が経ちました。着物で過ごすこと、日本の行事をその季節とともに楽しむことは、とても素敵なことです。これからも、そんな時間を大切にしていきたい、そんなふうに思っています。

最後まで読んでくださいまして、ありがとうございました。どうぞ、皆さまも素敵な着物ライフをお過ごし下さい。。

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